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GLPI・iTopの違いを比較!open source運用とCMDBで選ぶ

読む目安 約4分 更新日 2026-07-21 GLPI iTop

GLPIとiTopは、どちらもopen source版を入口にできるITSMツールです。ITSMとは、インシデント対応や社内からの依頼、変更管理などを、ITサービスとして運用するための考え方を指します。両者ともチケット管理だけでなく資産や構成情報も扱えますが、どこを運用の中心に置くかという重心が異なります。

結論を先に

GLPI

こんな人に

資産管理とチケット対応をつなげ、導入方式もself-hostとcloudから選びたい

iTop

こんな人に

CMDBを運用の中心に置き、構成情報に合わせてITSMを拡張したい

PCや機器などの資産情報と社内ヘルプデスクをひとつにまとめたいならGLPI、CMDBを中心に構成情報の関係や変更の影響を管理しながらITSMを調整していきたいならiTopが候補になります。

GLPIとiTopの違い

CMDBは、サーバーやネットワーク機器、サービスなどの構成情報と、それらの関係を管理するデータベースです。GLPIにも資産やネットワークを把握する機能はありますが、iTopは設定可能なCMDBと影響分析、監査を明確に打ち出しています。

比較点GLPIiTop
中心にしやすい運用資産管理とヘルプデスクの統合CMDBを中心としたITSMの調整
日常の受付チケットと依頼を資産、利用者情報に紐付けるサービスカタログ、SLA、契約、チケットをつなぐ
資産・構成情報資産管理、インベントリ、ネットワーク検出設定可能なCMDB、データ同期、影響分析、監査、資産管理
導入方式open sourceのself-host、Public Cloud、Private Cloudopen sourceのself-host、商用パッケージ、SaaS
自動化と拡張自動処理、ルール、承認、plugin承認、通知、自動割り当て・クローズ。パッケージによる差あり

日常のサービスデスクで選ぶ

GLPIでは、インシデントとサービスリクエストをヘルプデスクのチケットとして扱い、資産や利用者の情報に紐付けられます。社員が自分で依頼を出すためのポータルもあります。たとえば、端末の不具合を受け付けたときに、対象の機器と利用者を同じ記録の中で確認したい、といった運用に合わせやすい構成です。

iTopのService Management moduleは、サービスカタログ、SLA、契約、チケット管理をつなげます。SLAは、対応時間などのサービス水準に関する合意です。利用者ポータル、メールでのチケット登録、通知も標準のサービス管理に含まれます。サービスごとの窓口や対応条件をまとめ、契約との関係も含めて管理したい場合に検討しやすい製品です。

インシデントの原因を管理するプロブレム管理や、IT環境の変更を管理する変更管理は、どちらの製品でも扱えます。GLPIはインシデントと依頼を中心に、関連するプロセスをGLPI上で運用します。iTopは依頼、インシデント、プロブレム、変更を統合されたITILプロセスとして提供し、より進んだプロセスはAtelierやForgeで拡張します。

資産管理とCMDBで選ぶ

GLPIは、資産管理にGLPI Inventoryとネットワーク検出を組み合わせられます。ヘルプデスクの受付と機器情報の関係を、日常運用の中心にしたい場合に特徴がかみ合います。ただし、必要な機能が本体に含まれるのか、subscriptionのpluginが必要なのかは分けて確認する必要があります。

iTopは、設定可能なCMDBを中心に、データ同期、影響分析、監査、資産管理を提供します。たとえば、ある機器を変更する前に、どの構成情報と関係しているかをたどって影響範囲を確認する、といった運用を重視するなら、iTopを比較する意味が大きくなります。

導入方式と運用責任の違い

GLPIは、open source版のself-hostに加え、GLPI Network Public CloudとPrivate Cloudから導入方式を選べます。GLPI Networkのsubscriptionでは、support、plugin、cloudを含む範囲と、自社で担う実装や運用を切り分けて考えます。

iTopはopen sourceのself-hostを入口にし、Combodoの商用パッケージやSaaSを別の選択肢として提供します。有償subscriptionにはsupport、upgrade assistance、Designer、trainingなどが含まれ、consultingは別サービスです。Community、Atelier、Forge、SaaSでは、使える機能だけでなく、更新支援やサポートをどこまで提供側に任せられるかも変わります。

どちらのself-hostも、ソフトウェアを入手する費用だけで判断することはできません。hosting、backup、更新、pluginや追加モジュール、support、運用人員を分けて見積もる必要があります。自社運用を選ぶならこれらを自社で担い、cloudやSaaS、有償supportを選ぶなら契約範囲と自社の責任分界を確認します。

自動化と拡張の考え方

GLPIは、自動処理、ルール、承認によって業務の流れを組み立て、pluginで拡張します。必要なpluginがマーケットプレイスにあるかどうかだけでなく、利用するplanの範囲に含まれるかを確認することが大切です。

iTopは、承認、通知、チケットの自動割り当てや自動クローズを提供します。ただし、これらにはパッケージによる差があります。必要な自動化がCommunityで足りるのか、AtelierやForgeで拡張するのかを、その機能に付随するサポートと一緒に比較します。

料金は契約単位と運用費を分ける

GLPIとiTopは、無償で入手できるopen sourceのソフトウェアと、cloud、SaaS、有償サポートなどを分けて比較する必要があります。GLPIは有償の入口となる金額を公開していますが、iTopのAtelier、Forge、SaaSは要問い合わせです。

項目GLPIiTop
課金単位flat_contract、instance、named_agentcustom_quote、instance
最安有料1 IT agentあたり月額19 EUR、1 agentから、VAT別要問い合わせ
大規模月額100 EUR、10 IT agents・500 assetsまで、VAT別commercial subscriptionとSaaSの固定公開額は掲載されず、support・Designer・service levelをsalesで確定する

注意

2026年7月21日時点のglobal向け公式表示です。両製品とも日本向けの固定JPY価格は確認できていませんが、これは日本で販売されていないことを意味しません。

open source版の表示は、GLPIのCommunity self-host softwareが0 EUR、iTopのCommunityが0 EURです。これはソフトウェアの入手口の金額であり、実際の総費用が0 EURになるという意味ではありません。料金を比較するときは、エージェント数やインスタンスなどの課金単位に加えて、運用体制に必要な費用も合わせて見ます。

確認しておきたいこと

問い合わせと資産を紐付ける運用と、構成情報の関係や影響をたどる運用のどちらを中心にしたいか。
hosting、backup、更新を自社で担うか、cloudやSaaSと有償supportに分担するか。
必要な承認、自動割り当て、通知、pluginが、選ぶplanやpackageに含まれるか。

よくある質問

Q.GLPIとiTopは無料で使える?

A.どちらもopen sourceのソフトウェアは0 EURの入口があります。ただし、self-hostに必要なhosting、backup、更新、拡張、support、運用人員は別です。実際の総費用が無料になるとは限りません。

Q.CMDBを重視するならiTopを選べばよい?

A.設定可能なCMDB、データ同期、影響分析、監査を重視するなら、iTopが有力な候補です。ただし、資産とヘルプデスクのチケットを日常的に紐付けることが主な目的なら、GLPIも同じ重さで比較する必要があります。

Q.どちらもself-hostできる?

A.どちらもopen sourceのself-hostが可能です。GLPIはPublic CloudとPrivate Cloudも選べます。iTopは商用パッケージとSaaSも別に用意されています。どこまで自社で運用し、どこから有償の支援を使うかで選びます。

出典

確認日: 2026-07-21(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

GLPI

iTop