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ServiceNow ITSM・BMC Helix ITSMの違いを比較!企業向け範囲とmodule構成で選ぶ

読む目安 約5分 更新日 2026-07-21 ServiceNow ITSM BMC Helix ITSM

ServiceNow ITSMとBMC Helix ITSMは、どちらも企業のITサービス管理をクラウド上で支える製品です。ITSMとは、社内からの問い合わせや申請、障害、変更などを、決めたプロセスに沿って管理する考え方を指します。

比較のときは、製品名だけで機能の多さを比べるのではなく、必要なITSMプロセスがどのパッケージやモジュールに含まれるのかを確認することが重要です。両製品では、その分け方が異なります。

結論を先に

ServiceNow ITSM

こんな人に

必要なITSMプロセスをパッケージの段階で整理したい

BMC Helix ITSM

こんな人に

ITSMと周辺モジュールの契約範囲を組み合わせたい

ServiceNow ITSMは、FoundationからAdvanced、Primeへとパッケージを比べ、必要なプロセスの範囲を段階的に決めたい場合の候補です。BMC Helix ITSMは、ITSM本体と周辺モジュールの組み合わせを前提に、サービス管理と運用管理の範囲を設計したい場合に比較しやすい製品です。

主な違いの比較

比較項目ServiceNow ITSMBMC Helix ITSM
提供方式ServiceNowのクラウドプラットフォームBMC Helixプラットフォーム上のクラウドサービス
日常の受付Incident ManagementとRequest Managementを分けて提供インシデント、作業依頼、変更、資産などのプロセスを提供
主要プロセスの分け方Problem、Change、Major Incident、On-CallはAdvanced以上インシデント、問題、変更、リリースを扱い、周辺機能は別範囲
申請・セルフサービスFoundationにService Catalog and Request ManagementとVirtual Agentを含むDigital Workplaceをセルフサービスの画面として案内し、ITSM本体と境界がある
資産・CMDBFoundationにAsset Management and CMDBを含むが、ITAM・ITOMは別製品・追加契約と分ける資産管理とCMDBはITSMと連携するが、Discoveryやサービス運用製品を同一ライセンスとみなさない
自動化ワークフロー自動化をプラットフォーム機能とし、Advancedで変更承認を含む高度なプロセスを追加ワークフローとAI自動化はサービス管理と運用管理をまたぐが、範囲は対象モジュールごとに異なる

製品範囲と導入方式

両製品ともクラウドサービスとして提供されます。ただし、「クラウドで使うITSM」という共通点だけでは、導入時の契約範囲は決まりません。

ServiceNow ITSMは、複数のITSMプロセスとCMDBを1つのクラウドプラットフォームへまとめ、Foundation、Advanced、Primeのパッケージで範囲を広げる構成です。一方、BMC Helix ITSMは、大規模なITSM導入を前提に、BMC Helixの中で運用管理やCMDBと連携させる構成です。そのため、どちらも製品名で大きくくくるのではなく、契約するパッケージやモジュールを分けて見ます。

ITSMプロセスの違い

社内ITサービスデスクの日常業務では、障害や問い合わせを扱う「インシデント」と、アカウント発行や機器貸与などの依頼を扱う「サービスリクエスト」が基礎になります。ServiceNow ITSMでは両者を別の機能として示し、FoundationにService Catalog and Request Managementが含まれます。そこに問題管理、変更管理、重大インシデント管理、オンコール管理を加えるなら、Advanced以上が検討の対象です。

BMC Helix ITSMは、インシデント、問題、変更、リリースなどの企業向けプロセスを扱います。作業依頼や資産管理も対象です。ただし、従業員向けのセルフサービス画面はDigital Workplaceとして案内され、ITSM本体とはコンポーネントの境界があります。申請窓口まで含めた構成にするなら、この境界を見積もりの前に確認する必要があります。

資産管理とCMDBの考え方

CMDBは、機器やシステムなどの構成情報と、それらの関係を管理するデータベースです。たとえば、障害の連絡を受けたときに、対象の機器と関連システムの情報を結びつけるための基盤になります。

ServiceNow ITSMのFoundationにはAsset Management and CMDBが含まれます。ただし、より広いIT資産管理を扱うITAMや、IT運用管理を扱うITOMまで同じ契約に含まれるとは限りません。BMC Helix ITSMも資産管理とCMDBに連携しますが、機器やシステムの検出を担うDiscoveryや、サービス運用製品を同一のライセンスと考えないことが大切です。

自動化とSLAの扱い

SLAとは、受付後の対応時間など、サービス提供の目標を定めるための基準です。比較では、「自動化があるか」だけでなく、自動化したい処理が契約範囲内にあるかどうかを見ます。

ServiceNow ITSMでは、ワークフロー自動化がプラットフォーム機能として示されています。変更承認を含む高度なプロセスはAdvancedで追加されます。BMC Helixでは、ワークフローやAI自動化がサービス管理と運用管理にまたがります。ただし、使える範囲はモジュールごとに異なります。たとえば、変更申請の承認や運用上の処理を自動化したいなら、対象のプロセスとモジュールを対応付けて確認しましょう。

料金とライセンスの比較

両製品とも、公開された固定金額ではなく、問い合わせと見積もりが入口です。ServiceNow ITSMは3つのパッケージのどこまでを使うか、BMC Helix ITSMはパッケージと導入範囲をどこまで含めるかが、見積もりの前提になります。

項目ServiceNow ITSMBMC Helix ITSM
課金単位custom_quotecustom_quote
無料の入口恒久無料入口は確認できない恒久無料入口は確認できない
最安有料要問い合わせ要問い合わせ
大規模3 packageを比較できるが固定公開額はなく、公式はcustom quoteを案内する固定公開額は掲載されず、package・implementationをsales quoteで確定する

注意

2026年7月21日時点で、ServiceNowの日本語公式料金ページはFoundation、Advanced、Primeとカスタム見積もりを案内していますが、固定の円価格は掲載していません。BMCは公式グローバルサイトの言語・地域導線と料金・問い合わせ導線を確認しましたが、日本向けの固定円価格は確認できませんでした。実際の料金と契約条件は変更されることがあるため、見積もり時に確認が必要です。

モジュールと運用責任を分けて考える

導入後の運用を考えるときは、製品側の機能と、自社が決める運用ルールを分けます。どの受付をインシデントとして扱うか、どの変更に承認を必要とするか、どの資産情報をCMDBで管理するかは、製品を選ぶだけでは定まりません。

ServiceNow ITSMでは、必要なプロセスを列挙し、Foundation、Advanced、Primeのどこに含まれるかを対応付けます。ITAMやITOMを必要とする場合は、ITSMと同じ見積もり項目としてひとまとめにせず、契約範囲を分けます。BMC Helix ITSMでは、ITSM、Digital Workplace、Discovery、Operations Managementの境界を要件書や見積もりで明示することが重要です。Helixという製品群の名称だけで、すべてがITSMの標準範囲に含まれると判断しないようにしましょう。

つまり運用責任の比較では、自動化やCMDBの有無だけを見るのではなく、「自社が設計・維持するプロセス」と「契約に含めるパッケージやモジュール」を一組で確認することがポイントです。

確認しておきたいこと

障害受付と申請受付に加え、問題・変更・リリース管理のどこまでが必要ですか。
従業員向け申請画面、資産管理、機器検出、運用管理のうち、必要な範囲はどこまでですか。
必要なプロセスとモジュールを分けた状態で、両製品の見積もり条件をそろえられますか。

よくある質問

Q.無料で使い始められる?

A.両製品とも、恒久的に使える無料の入口は確認できません。有料契約の金額も要問い合わせです。

Q.Problem管理やChange管理は標準で含まれる?

A.ServiceNow ITSMではProblem ManagementとChange ManagementはAdvanced以上の追加範囲です。BMC Helix ITSMは問題管理と変更管理を扱いますが、契約するパッケージと導入範囲は見積もりで確定します。

Q.どちらのほうが安い?

A.公開された固定価格がないため、価格だけでは比較できません。必要なプロセスとモジュールの範囲を同じ条件にしたうえで、それぞれの見積もりを比較する必要があります。

まとめ

ServiceNow ITSMとBMC Helix ITSMを選ぶときは、総合順位よりも、必要なITSMプロセスと周辺機能の範囲を先に定めることが役立ちます。ServiceNow ITSMはパッケージの段階で必要な機能を整理する構成、BMC Helix ITSMはITSM本体とHelixの周辺モジュールの境界を定める構成として比較できます。

最後に、日常の受付、問題・変更プロセス、申請画面、資産・CMDB、自動化を1行ずつ要件として書き出し、同じ条件でパッケージと見積もりを比べると、自社に必要なほうを判断しやすくなります。

出典

確認日: 2026-07-21(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

ServiceNow ITSM

BMC Helix ITSM