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Microsoft System Center Service Managerとは?できることや料金、注意点を解説

読む目安 約5分 更新日 2026-07-21 Microsoft System Center Service Manager

Microsoft System Center Service Managerは、社内ITの問い合わせや申請、障害、変更などを管理するITSM製品です。System Centerのオンプレミス環境に導入し、構成情報や自動化の仕組みとつなげて運用します。

クラウド型のサービスデスクをすぐ使い始めたい場合よりも、すでにSystem Center製品を運用しており、自社でサーバーや関連コンポーネントを管理できる組織に向く選択肢です。問い合わせ窓口だけでなく、IT環境の構成情報や変更作業まで一連の運用として扱いたいかどうかが、検討の分かれ目になります。

Microsoft System Center Service Managerとは

ITSMとは、社内ITサービスを安定して提供するために、問い合わせ対応や変更、継続的な改善などを管理する考え方です。Service Managerは、この運用をSystem Centerの基盤上で行うための製品です。

導入方式はオンプレミスです。Service Manager単独のクラウドサービスを契約する形ではなく、System Centerの構成要素として自社環境へ導入します。そのため製品選定では、画面上の機能だけでなく、サーバー、ライセンス、関連コンポーネントを自社で運用できるかどうかも確認する必要があります。

日々の問い合わせと申請を管理できる

日常業務では、インシデントとサービスリクエストを分けて記録できます。インシデントは、システムが使えない、動作がおかしいといった障害や不具合への対応です。サービスリクエストは、アカウント発行や機器の利用申請など、利用者からの依頼を扱う記録です。

この二つを分けることで、障害の復旧と定型的な申請処理を、それぞれに合った流れで管理できます。単なる問い合わせ箱ではなく、対応の種類に応じて記録を整理したいサービスデスクで使いやすい構成です。

問題、変更、リリースまでつなげて管理できる

繰り返す障害の原因を追う問題管理、IT環境への変更を統制する変更管理、変更内容を本番環境へ反映するリリースの記録にも対応します。インシデント対応と変更管理には、あらかじめ用意されたプロセスがあります。

たとえば、同じ障害が何度も起きた場合、個々の問い合わせを閉じるだけでなく、原因調査を問題の記録として継続できます。修正が必要になれば、変更の承認や実施を別の記録で管理し、リリースまでつなげられます。障害対応から変更までの経緯を残したい組織に合う範囲です。

申請カタログとセルフサービスを用意できる

利用者向けには、セルフサービスと「request offering」と呼ばれる申請メニューを構成できます。申請内容をメニューとして整え、利用者が必要な依頼を選べる形にする仕組みです。

たとえば、よくある利用申請をメニュー化すれば、依頼の入口と必要な情報をそろえやすくなります。ただし、このセルフサービスはService Managerのオンプレミス構成と関連コンポーネントを前提に運用します。独立したクラウド型の申請サイトとして考えず、導入する環境全体で判断することが大切です。

資産情報とCMDBを運用に生かせる

Service Managerでは、資産のライフサイクルとCMDBを扱えます。CMDBは、サーバーや端末などの構成項目と、その関係を管理するデータベースです。

Configuration ManagerやOperations Managerのコネクタを通じて構成情報を連携できるため、問い合わせや変更の記録をIT環境の情報と結び付けて管理できます。すでにこれらのSystem Center製品を使っている場合は、既存の構成情報をサービス管理に生かせる点が候補にする理由になります。

一方で、CMDBを詳しく設計するには、管理の対象や情報の更新方法を決める作業も必要です。この記事では製品選定に必要な範囲に絞り、CMDBの詳細な設計までは扱いません。

ワークフローと自動化

定型作業の流れは、Orchestratorなどとの連携によってワークフローとして作成し、自動化できます。たとえば、申請を受け付けた後の処理を決められた順序で進める、といった運用を組み立てるための入口になります。

自動化はService Managerだけで完結する前提ではなく、Orchestratorをはじめとする関連コンポーネントとの連携を含みます。どこまで自動化したいかに加えて、連携先も含めて構築、保守できるかを確認しておく必要があります。

レポートを含む運用管理

レポート機能を使う場合は、Service Managerの導入環境内でデータウェアハウスとレポートを構成します。サービスデスクの記録を蓄積し、運用状況を確認するための仕組みも、自社環境の一部として管理します。

この点は、サービス提供者が基盤を運用するクラウド型ITSMとは異なります。サーバーや関連コンポーネントの保守まで自社の管理範囲に入るため、導入後の運用負担も含めて評価する必要があります。

料金の見方

公開されている金額は、Service Managerの担当者1人あたりの月額ではなく、System Center 2025スイートのライセンス価格です。対象市場はグローバル、通貨は米ドルで、2026年7月21日に確認された内容です。課金単位は16コア、2プロセッサーを想定した管理対象サーバーで、契約形態は永続ライセンスまたはボリューム契約期間です。

プラン課金単位価格表示主な内容
System Center 2025 Standardmanaged_server_16_core1,455 USD16-core・2-processor server想定で1,455 USD。実価格は契約で変動
System Center 2025 Datacentermanaged_server_16_core3,968 USD16-core・2-processor server想定で3,968 USD。実価格は契約で変動

注意

日本語の公式製品ページと試用版への案内はありますが、固定された日本円のライセンス価格は掲載されていません。上表は日本価格ではありません。また、System Centerのサーバー/クライアント管理ライセンスと、自社運用にかかる費用を分けて見積もる必要があります。

クラウド型ITSMでよく見られる担当者単位の料金と、上表をそのまま比較することはできません。管理対象、物理コア、必要なサーバー/クライアント管理ライセンスを整理したうえで、構築や保守にかかる費用も含めて判断します。

向いている組織と注意したい組織

Service Managerを検討しやすいのは、System Centerのオンプレミス環境をすでに運用しており、問い合わせ、構成情報、変更、自動化を同じ基盤でつなげたい組織です。Configuration ManagerやOperations Managerの情報をサービス管理に生かしたい場合にも候補になります。

反対に、サーバーを自社で管理せずに始めたい場合や、担当者数だけで費用を把握したい場合は、求める導入方式と合うかを慎重に確認する必要があります。機能の有無だけでなく、System Center全体の構成と運用を引き受けられるかが重要です。

確認しておきたいこと

既存のSystem Center環境や構成情報を、問い合わせ対応と連携させたいか
問い合わせ、申請、問題、変更、リリースを一連の記録として管理したいか
ライセンスだけでなく、サーバー、関連コンポーネント、構築後の保守まで自社で負担できるか

よくある質問

Q.クラウド型のITSMサービス?

A.いいえ。Service Manager 2025は、System Centerのオンプレミス環境に導入して運用する製品です。

Q.問い合わせ受付だけに使う製品?

A.問い合わせや申請に加え、問題、変更、リリース、資産、CMDBの記録も扱えます。ITサービスの運用を複数のプロセスにまたがって管理する製品です。

Q.表の金額は担当者1人あたりの月額?

A.いいえ。System Center 2025スイートの16コア、2プロセッサーを想定した管理対象サーバー単位の表示です。担当者単位のクラウドITSM料金へ換算せず、必要なライセンスと自社運用費を分けて見積もります。

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出典

確認日: 2026-07-21(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

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