公式情報ベース

Freshservice・SolarWinds Service Desk・SysAidの違いを比較!ITSM範囲と料金構造で選ぶ

読む目安 約6分 更新日 2026-07-21 Freshservice SolarWinds Service Desk SysAid

社内のIT担当者向けの問い合わせ窓口をきちんと整えようとすると、「問い合わせを受ける仕組み」だけでは足りなくなります。アカウント発行などの申請、対応状況の管理、社内で使っているパソコンやシステムの台帳まで、ひとまとめに扱いたくなるからです。

Freshservice、SolarWinds Service Desk、SysAidは、いずれもこうした範囲をまとめて管理できるITSM製品です。ただし、安いプランにどこまでのプロセスが含まれるか、資産管理がどう課金されるか、自動化やAIをどの位置づけで提供するかは、3製品で違います。

選ぶときは、最初に必要なプロセスと管理したい資産の数を決めてから、その条件を満たすプランの総額を比べると整理しやすくなります。

結論を先に

3製品ともクラウドで検討できるため、選び分けの中心になるのは「最初の契約にどこまでの範囲を入れたいか」です。

Freshservice

こんな人に

問い合わせ対応から始め、必要に応じてIT資産管理やIT運用管理、全社向けサービス管理へ広げたい

SolarWinds Service Desk

こんな人に

変更管理、資産管理、CMDBを入口プランからまとめて導入したい

SysAid

こんな人に

AI、主要なITSMプロセス、資産管理を一つの担当者契約で検討したい

そもそもITSMで出てくる用語を整理する

ITSMは、障害や問い合わせへの対応だけでなく、サービス申請、問題管理、変更管理などを一定の流れで管理する考え方です。記事に出てくる言葉を先に押さえておくと、プランの差が読み取りやすくなります。

まず比べたい違い

比較点FreshserviceSolarWinds Service DeskSysAid
提供範囲の考え方サービスデスクからIT資産管理、IT運用管理、全社向けサービス管理へ拡張クラウド型サービスデスクと資産・CMDBを一緒に導入AI、主要なITSM、資産を一つの担当者契約で提供
日常の受付インシデント、申請、サービスカタログ、ポータル、ナレッジインシデント、サービスカタログ、ポータルインシデント、申請、ポータル、ナレッジ
問題・変更などProblem、Change、Major Incident、ReleaseはPro以上Change ManagementはEssentialsから。上位プランで変更用テンプレートやワークフローを拡張ChangeとProblemはProfessionalに含まれる
資産・CMDBIT資産管理、探索、CMDB、依存関係の把握を提供。プランと資産条件が契約費用に影響Asset ManagementとCMDBはEssentialsから。ネットワーク探索はAdvanced、視覚的なCMDBと依存関係の把握はPremierProfessionalに250 managed assets、資産監視、CMDB、インベントリとネットワーク探索を含む
自動化SLA、エスカレーション、ノーコードのワークフロー、承認・申請の自動化Advancedで高度な自動化、runbook、変更用テンプレートとワークフローを追加独自ワークフロー、振り分け・エスカレーション、AIによる自動化

3製品とも、申請を受け付けて担当者に振り分けるための材料はそろっています。違いが出るのは、問題管理や変更管理まで同じプランで扱えるかどうかです。

Freshservice: 段階的に範囲を広げたい場合に合う

FreshserviceはFreshworksが提供するクラウドサービスです。インシデント、問題、変更、重大インシデントを分けて管理でき、サービスカタログ、サポートポータル、ナレッジベースも備えています。たとえば、入社時のアカウントや機器の申請をカタログにまとめ、承認後の作業をワークフローにつなげる運用が考えられます。

注意したいのはプランによる差です。Problem、Change、Major Incident、ReleaseはPro以上に含まれ、StarterやGrowthで同じ範囲が使えるわけではありません。まず問い合わせ窓口を整え、後から問題管理や変更管理へ広げていく進め方なら比較しやすい一方、最初からそれらが必要ならProを前提に費用を見ることになります。

資産・CMDBの面では、IT資産管理、高度な探索、CMDB、依存関係の把握が用意されています。ただし、プランや資産の条件が料金に影響します。担当者の人数分の料金だけでなく、管理したい資産の数とAIの追加機能を分けて見積もっておくと、後から金額がずれにくくなります。

SolarWinds Service Desk: 変更管理と資産を入口から扱える

SolarWinds Service Deskは、ベンダーが運用するクラウドサービスで、顧客環境は継続的に更新されます。特徴は、入口のEssentialsの段階でIncident Management、Service Catalog、Change Management、Asset Management、CMDBが含まれる点です。変更管理と資産情報を、最初の契約からまとめて検討したい場合に分かりやすい構成といえます。

一方で、上位プランにだけ含まれる範囲もあります。Advancedでは高度な自動化、runbook、変更用テンプレートとワークフロー、ネットワーク探索が加わります。PremierではAI支援、視覚的なCMDB、依存関係の把握まで広がります。Essentialsにすべての自動化や探索機能が含まれる前提では選べません。

ライセンスの単位はtechnician、つまり対応する担当者です。申請する側の利用者は無制限とされています。ただし、ネットワークから接続できる機器の資産料金は別見積もりになります。利用者が多く担当者が限られる組織でも、資産数を含めて見積もる必要があります。

SysAid: AIと主要機能をまとめて検討できる

SysAidは、現行の料金案内ではサブスクリプション型のITSMプランを中心にしており、private AWSなどは追加の選択肢として扱われています。Professionalには、インシデント、申請、変更、問題、ワークフロー、AIに加えて、250 managed assets、資産監視、CMDB、インベントリとネットワーク探索が含まれます。

そのため、変更管理や問題管理、AI、一定数の資産を、個別の追加機能として切り分けずに検討したい場合の候補になります。利用者向けのSelf-Service Portalでは、インシデントや申請の送信、状況の確認、ナレッジの利用ができます。独自ワークフロー、振り分けやエスカレーションのルール、AIによる自動化も選定の材料になります。

ただし、Professionalの公開額だけで必要な費用が決まるとは限りません。250資産を超える場合のasset packや、外部連携に使うWorkato creditsを見積もる必要があります。Enterpriseは20 agents以上の契約で、sandboxや高度な分析機能が追加されます。

料金は入口価格ではなく契約範囲で比べる

料金の単位と、公開価格に含まれない項目が製品ごとに違います。named_agentは登録された担当者の単位、technicianも対応担当者の単位での課金です。SolarWinds Service Deskは担当者と資産を分けて考え、FreshserviceではAIの追加機能と資産条件、SysAidでは資産枠や外部連携用クレジットも確認しておきます。

項目FreshserviceSolarWinds Service DeskSysAid
課金単位named_agentasset、techniciannamed_agent
無料の入口恒久無料入口は確認できない恒久無料入口は確認できない恒久無料入口は確認できない
最安有料1 agentあたり月額19 USD、年払い1 technicianあたり月額39 USDから、年払い、requesterはunlimited1 agentあたり月額89 USD。AIを含む
大規模Enterpriseはcustom priceでFreddy AI Agent、audit logs、sandboxを含むasset pricingはsalesへの問い合わせEnterpriseは20 agents以上のcustom price

注意

料金情報の確認日は2026年7月21日で、表はグローバル向けのUSD表示です。Freshserviceは日本語の公式製品一覧を確認できるものの、日本向けの固定JPY価格は確認できません。SolarWinds Service DeskとSysAidも公式グローバルサイトの地域・言語、料金、問い合わせ導線を確認した時点で、日本向けの固定JPY価格は確認できませんでした。これは日本で購入できないという意味ではありません。契約前に、対象市場、請求周期、必要なプラン、追加機能、資産条件を確認してください。

表の入口価格をそのまま横に並べても、同じ範囲どうしの比較にはなりません。たとえば変更管理が必要なら、FreshserviceはPro以上、SolarWinds Service DeskはEssentialsから、SysAidはProfessionalに含まれます。資産管理では、SolarWinds Service Deskの資産料金は別見積もりで、SysAidのProfessionalには250資産が含まれます。必要な条件をそろえたうえで、見積もりを比べるのが適切です。

導入方式と運用責任も確認する

FreshserviceはFreshworksが提供するクラウドサービス、SolarWinds Service Deskはベンダーが運用するクラウドサービスです。SysAidも現行の公開料金ではサブスクリプション型プランが中心で、private AWSなどは追加の選択肢という位置づけです。

ただし、クラウドという共通点だけで運用の条件まで同じとは判断できません。SolarWinds Service Deskは顧客環境が継続的に更新される方式です。SysAidで追加の導入方式を選ぶ場合は、その契約に含まれる実装支援や追加サービスの範囲を確認します。そしてどの製品でも、申請項目、承認経路、SLA、担当者の権限、資産情報をどう設計して維持するかは、導入する側の運用課題として残ります。

確認しておきたいこと

問い合わせと申請だけでなく、問題管理、変更管理、リリース管理のどこまでを導入初日から使うか決めているか
対応担当者は何人になるか、登録・探索・監視したい機器やシステムは何台あるか
AI、外部連携、自動化、追加の導入方式のうち、どれを初期契約に含めるか整理できているか

よくある質問

Q.3製品とも変更管理を使える?

A.どれも使えますが、必要なプランが異なります。FreshserviceではChangeはPro以上、SolarWinds Service DeskではChange ManagementがEssentialsから含まれ、SysAidではProfessionalにchangeが含まれます。

Q.無料で使い続けられる?

A.3製品とも、恒久的に使える無料の入口は確認できません。試用については、Freshserviceに14日間、SolarWinds Service Deskに30日間のfull trialがあり、SysAidにもfree trialがあります。

Q.AIの費用は担当者料金に含まれる?

A.製品とプランによって異なります。FreshserviceのFreddy AI Copilotは担当者単位の追加機能で、EnterpriseにはFreddy AI Agentが含まれます。SolarWinds Service DeskはPremierでAI支援を拡張します。SysAidのProfessionalはAIを含む料金として案内されています。

関連記事

出典

確認日: 2026-07-21(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)

Freshservice

SolarWinds Service Desk

SysAid